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未来新聞®2022年5月5日:新たな自分を見つける「天空カフェ」で雲海コーヒーを

 

 遠野といえば民泊、古民家、遠野物語など原体験できる地方の小都市がある。しかしこの小さな町に先進的で老若男女誰もが楽しめる空間「天空カフェ」が大人気で、社会現象になっている。カフェのホストは地域の素敵なご老人。人生の先輩として訪れた旅行客の人生相談役として一役かっている。提供するメニューはオーナー自慢の雲海コーヒー・天空パフェと地元の美味しい野菜のを使ったイタリアン。そして四季折々の色が美しい高清水からの絶景。運が良ければ雲海が見えることである。訪れた人は「心があらわれた」「疲れが癒された」「話を聞いてもらいすっきりした」とリピート率が高い。昨年は海外から3千人延べ2万人を記念し、ついに今年国交省地方元気プロジェクトの大賞を受賞した。

オーナーのAgriturismo大森家を営む大森友子さんは、雲海と遠野の四季折々に変化する自然を新たな観光にする「癒しの空間を作りたい」とアイデアを提供し、それに賛同した遠野交通前川敬子代表がキッチンカーや旅行客をナビゲートするタクシーを提供し2017年から草の根的な活動をし、青空カフェとして年々旅行客が増加していた。

運が良ければ雲海が見える展望台だが、早朝の寒さと獣が出没する危険があり、アクセス道路が狭く交通渋滞になることもあった。そこで、展望台に訪れた人をもっと温かく安全な空間で迎えたいと、「天空カフェ」の建設計画が本格化した。建設費用は地域創成予算とクラウドファンディングで募った資金。道路整備予算は国土交通省から地域活性化予算があてられ昨年の秋に完成した。また、カフェには遠野の木の素材を生かした日本グッドデザイン賞を受賞した千葉木工所のテーブルと椅子が置かれ、シンプルな時が流れる空間になっている。

ここまで多くの方が利用した背景には、2年前から導入された地元遠野交通によるオーダーメード五つ星タクシーの効果が大きい。タクシーは道中をサポートするだけではなく、遠野の歴史、雲海の様子、そしてドローンからの映像を提供するサービスが大うけで天空カフェをサポートする。ドローンは北日本航洋のプロ講師による体験学習もできる。映像配信サービスは富士ゼロックスが手掛ける。

今や雲海写真コンテスト、結婚式前撮り、家族でドローン体験、BBQなど都会の疲れたサラリーマンの癒しの場、、などアイデアが尽きることないのが強さの秘訣である。このオーナーに惹かれまたアイデアが生まれるという、よい事業サイクルになっているのは間違いないだろう。「雲海を眺められる天空カフェは、単に絶景というだけでなく自分を見つめなおす不思議な力がある。遠野の美味しい野菜や農業体験と合わせて‘生きる‘ことを実感できるよう遠野の旅に是非来てほしい。」とオーナーは語った。

地方創成と言われて久しいが状況は厳しい。そんな中で「天空カフェ」のようなアイディを実現し事業化できるのだと感心させられた。地方創成のあり方が見えた気がするのは私だけだろうか。

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