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2023年9月20日の未来新聞

  (この未来新聞は、2023年9月20日時点での将来を想定して創作した希望的観測記事です。現実とは異なります。)           

               秋の遠野盆地に巨大地上絵出現

                           ~天空から望む遠野物語の世界~                       

秋の稲刈りシーズンを前に遠野盆地をキャンバスにした地上絵が出現し、それを見るために市内の高清水山にある天空カフェには全国各地から1万人を超える人が訪れた。この地上絵の正体は高清水山の麓に広がる水田に描かれた田んぼアート。馬と娘の恋物語を描いた「オシラサマ」の今にも動き出しそうなワンシーンが壮大な遠野物語の世界観を表現し、観光客を魅了している。

今回、沖縄ツーリスト(株)によるツアーで訪れた東京都在住の加藤さんは「5月に遠野を訪れ田植えを手伝い、8月には除草で来訪。今回は田んぼアートを自分の目で確認し、稲刈りまで滞在する予定。年3回も遠野にやって来ることで第2の故郷になりました。」と笑みを浮かべた。また、市内在住の澤村さんは「家の近所に当たり前にある田んぼがアートになるとは思ってもみなかったです。春には遠野の人だけでなく、全国各地の人と泥まみれになりながら田植えをしました。今日この景色を見た感動は忘れられないです。全国の皆さんも是非遠野で田んぼアートを一緒に作りましょう。」と呼びかけた。

田んぼアートというと1993年青森県田舎館村において村おこしの一環としてスタートし、その後全国的に広がりを見せた。現在その開催地は100を超えるといわれ、岩手県内でも奥州市水沢区が有名である。その点、2019年にスタートした遠野市での取組みは後発だったものの、発起人のひとりが測量会社の人間であるという強みを活かし、他所には類を見ない緻密な測量による高い芸術性と、盆地をキャンバスにするというそのスケールの大きさが何よりの特徴。発起人のひとりであり、測量チームのリーダーを務める(株)イチイ土木コンサルタントの吉田氏は「5年前はこんな大きなプロジェクトに発展するとは思っていなかったし、当社の測量技術がこんな形で活かされるとは思っていなかった。沢山の人たちの協力によって、すばらしい絵を作り上げることができて素直にうれしい。」と感慨深げ。

来年春には、この田んぼアートを一望できる天空カフェまでの道路整備事業も完了する予定。夏から秋にかけて早朝には雲海を望むこともできるこの場所を、遠野市では新たな観光名所として期待を寄せている。また、この取組みを通じて遠野と農業に魅力を感じ、都会から移住を計画している若者も出始めているらしい。

  

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