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2023年月7日22日の未来新聞 

障がい者支援機構「ベーテル遠野」が 第11回まちづくり法人表彰国土交通大臣賞を受賞

 今年で11回目を迎える国土交通省「まちづくり法人表彰」で、岩手県遠野市の障がい者支援機構「ベーテル遠野」が国土交通大臣賞を受賞した。

 「ベーテル遠野」は2018年、知的障がい者の息子を持つ松田篤氏により設立された機構で、現在は遠野はもとより岩手県内5ヶ所(盛岡、花巻、遠野、水沢、釜石)の障がい者支援事業に取組んで5年になる。

 ベーテルとは、もともとドイツの中西部の町・ビーレフェルトにある総合医療・福祉共同体で、人口の40%に当たる約8000人の障がい者やてんかんの患者となっている。彼らを支えるのは約1万4000人の医療従事者と、各種病院や老人ホーム、特別支援学校などの他、障がい者も高齢者も2500職種もの仕事に就くことができる雇用システムだ。ベーテルは誰もが生き甲斐をもって暮らす奇跡の町として、世界中から注目を浴びてきた。

 これに習った「ベーテル遠野」では、これまでも障がい者人材マッチングシステムや障がい者雇用を推進した六次産業ビジネスを軌道に乗せてきたが、3年前に遠野市が障がい者支援特区となってからはその活動に拍車がかかり、近年では障がい者就労のための訓練センターの充実、個々の障がい者の特質を記載した災害時用SOSファイルの整備、医者と築き上げた障がい者の健康サポートシステムや成年後見人によるバックアップ体制の構築、さらに空き家を活用した障がい者・高齢者のための複数のグループホームや、地域皆で楽しめるコミュニティホールの建設も行い、障がい者と健常者の境目が感じられないほどの活気ある街を岩手の各所に次々とつくりあげた。実際、障がい者に寄り添うようになった遠野市の人たちは、 『豊かな心、思いやりのまち民話の里遠野』という画期的なまちの一員として、元来持っていた人を思いやる心に磨きをかけ、その光を岩手中に伝染させている。

 すでに日本全国から視察を受ける遠野市は先月、ドイツのベーテルと姉妹都市提携を実現した。松田篤氏は「今回の受賞で国に認められたこのベーテルのシステムを岩手県内はもとより東北全体にも広げて行きたい」とうれしそうに語った。

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