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未来新聞®2022年8月1日:老人ホーム改め、地域サポート拠点に!

「特別養護老人ホームは、入所した高齢者が安心して暮らせる場としての役割機能もあるが、在宅ケア・地域サポートの拠点としての新たな役割機能も担っていくべきだと思っている。施設は運営側の所有物から地域に開かれ貢献できるような資源の一つとしてもっと活用していけると思う。」

と高齢者施設の活用の可能性を語るのは、岩手県遠野市松崎町にある特別養護老人ホーム遠野長寿の郷に勤務する松田学氏。

「おかげさま、お互いさま」をモットーに地域サポート拠点として運営方針を切り替えたのは、5年前。今までの受動的な地域との関わりから、能動的な関わりへ転換した。

きっかけは、「これからの地域福祉の動向」と遠野みらい創りカレッジ主催の「みんなの未来共創プラグラム」である。

特別養護老人ホームというハードとソフトを活かし、地域に向けての付加価値を生み出し、崩壊しつつあるコミュニティーを支える拠点を目指す計画が生まれた。

この日は、ちょうど特別養護老人ホーム長寿の郷で夏祭りが行われていた。松崎白岩地域の子供からお年寄りまで老若男女約500人が集まり、金魚すくいや焼き鳥、焼きそばなどの出店、盆踊りやカラオケをビール片手に楽しんでいる。鮮やかな浴衣を着た子供たちが目に留まる。みんな笑顔でお互い顔見知りでアットホームな雰囲気である。

「この祭りは、地域の宝物だ。同じ地域に住んでいても、人と人がつながる機会がない。祭りを始めてから人も地域も元気になったような気がする。」と嬉しそうに区長は語る。

この他に、春にはジンギスカン、秋には収穫祭、冬には雪まつりと季節に合わせ地域住民が楽しめるイベントを施設と自治会共同で行っている。また、定期的に学生向けの福祉教育、出前講座、高齢者向けのホースセラピー、終活など地域住民が学びたいことを施設職員と一緒に企画して行っている。今では、地域との交流はイベントの時だけではなく、日常の交流となっているようである。

(福)とおの松寿会は、さらに今後遠野駅舎を温泉・入浴施設にリノベーションして高齢者、障害者、子育て世代、地域住民の誰もが気軽に集まることができるコミュニティー拠点を創る予定である。

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