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未来新聞®2022年3月4日:まるで、学園都市 ~学び創り上げる町~

岩手県にある遠野市、少し前までは静かな何の変哲もない小さな町が今大きな賑わいを見せている。

 賑わいの元は、遠野市宮守町情報ビジネス校跡に開校した遠野市立遠野地域大学だ。

畜産学部・農業学部・林業学部・伝統芸能学部・伝統工芸学部・服飾学部(和裁、洋裁)・木工学部・木造建築学部・土木建築工学科・デザイン学部、様々な学びを求める人々が集っているからだ。

この大学には3つの特徴がある。

① 2年制・4年制でそれ以降は違う科への編入や同じ科をさらに学ぶことができる専門学部がある。広く学ぶ、深く学ぶなど学生の学びを尊重する自由な校風がある。

② 研修や体験など実技を重視している点。 研修活動などによって、近隣の企業での共同企画や体験研修や見学など実地訓練が行われている。

遠野市の郷土・会社や職人とを繋ぐなどお互いを知る機会多く設けられており、さまざさな業種にふれる機会も多く市内の建築物、公園などに遊具も学生などが企画デザイン制作したものが見られる。

木工科・木造建築科では遠野市在住のマイスターが遠野職業訓練校から数名派遣され、ノコギリ・ノミ・カンナなどの大工道具の作り方・使い方などや、伝統的な継手・仕口など墨の付け方・加工の仕方など建築大工・建具工・家具工の基本的な作法を学べます。また、宮大工菊池恭二氏の講演会も毎年行われ卒業後、遠野の宮大工・建築大工・木工職人の卵が増えている。

遠野市では各地区の営農組合等と連携を取り、使われていない農地を大学へ貸し出しを行ったり、農業学部と共同で栄養価の高い新品種遠野ブランドのホウレンソウ「宝恋草」の開発が進んでいる。

林業学分・畜産学部での共同体験では、岩間さんや遠野地方森林組合さんを講師に招いて間伐・馬搬・植樹もなども行われている。

③ 学習以外での地域との繋がりや新たな人脈を広げる活動である。

遠野まつりや各地区の伝統芸能への参加や、遠野市民芸術祭では服飾学部の着物、洋服が出店され見に来たお年寄りはとても幸せそうであった。また、遠野市産業まつりでは新種の野菜が並び道行く人は足をとめ八百屋さんも商売あがったりの大繁盛となっている。

学校内の会議室や一部教室などには、(協)ノッチ・アート遠野と(有)千葉家具店の共同で設計・制作された木製机と椅子と家具が置かれ、遠野の木を活かした教室になっている。地域の人にも貸し出しており、意見交換などを円滑に行うためや個人的に教室を開きたい人の活動場所として、解放しとても大好評である。

また、小学生の工場見学・木工教室・林業体験・農業体験などのさまざま企画も行い、ちいさい時からいろいろな体験を通じてして子供の、「遠野に残りたい」という気持ちを持ってもらえるような活動もある。

「大学はまだ始まったばかりだけど、遠野市の良い所をアピールし卒業後遠野市就職者が増え、卒業後は遠野市で働き結婚、少子化対策、後継者不足の兆しがみられてきたかなと思う今日この頃」と取材受けた協同組合ノッチ・アートの佐々木孝博さんが答えていた。

本気で未来の職にしようとする人、これから遠野を担って行く人を応援している。

遠野市立遠野地域大学が出来た事によって、遠野市は常に新しい風が吹き、より良いまちに近づいている。

後継者不足がささやかれる中、遠野市の活動はそれを解決する階段を一つ上ったのではないだろうか。しかし、次の階段を昇るためにはもっとたくさんの人の協力や学びたいと思う意思が必要なのだ。このまちはあなたを待っているのかもしれない。学生としてでも、教師としてでも、協力者としてでも。

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